こんにちは!
企業への志望動機、あるいは面接で入社後の抱負や仕事の目標を聞かれたときに
とにかく「お客様に夢や感動を与えたい」と
目線がお客様だけに向いた記述・発言が目立ちます。
もちろんそれは大切な考え方であることには間違いないのですが、
自社の利益とお客様の利益どちらを優先するのか考えたときに
「当然お客様です」と考えるなら、なかなか就職も難しいといえるでしょう。
理想は自社の利益もお客様の利益も両方大切にすべき、
いわゆる「WIN-WINの関係」の成立を目指すということだと思います。
なぜなら企業は会社法によって「利益を目的とする団体」と定められており
その利益追求の活動によって社会貢献を果たすという仕組みが作られているからです。
利益追求がもらたす社会貢献には主に3つのことが挙げられると僕は考えています。
1:法人税の納税
企業には個人の所得税などと同様に法人税というものがあります。
税率は国策・都道府県などによっても変わりますが、現在の標準税率は約34.62%
利益の34.62%はしっかりと国に税金として納めていくのです。
その税金が、回りまわって私たち国民を支えてくれる大きな財源になっています。
2:雇用と所得の創出
皆さんが新卒として就職できる企業があるのも、
企業が採用を必要とするほど事業活動が活発であるからだといえます。
もし多くの企業がお客様に利益をもたらすばかりで
会社は赤字を出し続けるとしたら、当然事業継続は厳しくなり
新たな雇用ができないばかりか、リストラが進むと共に
社員に対する満足な給与の支払いも困難になってきます。
雇用や所得の問題というのは、
実は国の政策以上に各企業の経済活動に委ねられているのです。
3:市場原理の活性化
市場原理とは「利潤動機と競争によって社会的な効率を達成すること」とあります。
簡単に言うと企業同士が利益競争をしてくれることで、
モノやサービスの進歩が促進されると共に、
価格も効果的に下がっていくことを指します。
価格が発売当時の10分の1といわれる液晶テレビも
市場原理の成立を示す一例だといえるでしょう。
このように企業が利益を競って競争してくれるということは
私たち消費者、あるいは社会全体の進歩というものに対して
大きな恩恵をもたらしているといえるでしょう。
企業は自社にとっての「利益貢献が期待できる学生」を探しています。
その意味を理解してもらえたらうれしいですね(^^)v