～笑顔はいつでも 言葉を超えて
すべてを包む 愛になる～
すべてを包む 愛になる～
小田和正「愛になる」より
就職活動で多くの学生が苦手だと言い、多くの学生が勘違いしているもの。
それは「笑顔」であり「笑顔の大切さ」です。
例えば特に男子学生に多いのは笑顔になろうとするときに
「こ…こ…こうですか…？」と必死に顔の筋肉を動かすことで“作ろう”としてしまったり。
また面接では面接官に聞いてもらう話の内容・情報が評価されると勘違いして
とにかく言葉を暗記して、大根役者のように無表情＆棒読みで読み上げてみたり。
そんな学生たちと接していて思うのは、
これまでの人生の中で笑顔の大切さに気付く機会が少なったんだろうなということです。
ある学生は言いました「嬉しいときや面白いとき以外に笑顔ってあるんですか？」
またある学生は言いました「嬉しくもないのに笑顔になるって“作り笑い”するってことですか？」
そうではありません。
笑顔にはもちろん嬉しい時などに自然に“出る”笑顔もありますが
もうひとつ、自分から人に対して“出す”笑顔というものがあります。
そしてそれは決して作り笑いではなく、
自ら主体的に人間関係を作るために働きかけようとする力であり、
人に対する敬意の示し方でもあり、思いやりでもあるといえます。
では、人と接するときに無表情のままの人にはどんなことがいえるのか？
まずコミュニケーション理論では拒絶、無関心、受け身（受動的）を示すといわれていて
その態度は、すなわち相手があるのに自己中心を貫いているといえます。
また、面接などの場では「相手にその場をなんとかしてもらおう」という無責任さ・依存心であり
このような表情の学生を喜んで採用しようとする企業は皆無だといえます。
「じゃあどうするんですか？顔を動かして笑顔になろうとしても作り笑いって言われるし…」
大切なのは、顔の筋肉を動かして笑顔に見せようとするのではなく、
相手を自分にとってどんな人だと捉えるのかという気持ちを改めていくことだと思います。
面接の場でいえば相手は、
自分がこれから仲間の一員になりたい大好きな会社の人たち、
自分のために大切な時間を割いてくれる人たち、
自分を知るためにたくさん話を聞いてくれる人たち、
そんな自分にとって大切な人たちなんだという気持ちになることです。
なれないとしたら？
それはやはり、無表情がお似合いの自己中心的な人物だということです。
笑顔は間違いなく人間関係最強の武器、就職活動最強の武器です。