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志望企業の偏りが特徴?17卒求人倍率から18卒を読む

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こんにちは!


2010年の就職対策から9年目を迎える当ブログは、

本日より2018年の就職活動に向けての投稿をスタートしたいと思います。


当ブログでは私の前職である就職ナビ会社時代の経験、

そして現在の大学のキャリア科目・就職支援の講師としての経験から

企業と学生の皆さんがお互いWIN-WINになれる就職活動のより良い進め方について発信しています。


自己分析、自己PR、志望動機、面接、グループディスカッション、

ビジネスマナー、業界企業研究などの項目別にも、

大学の就職ガイダンスで実際に使用しているパワポ画像などと共に

私なりの対策方法を発信していきますのでぜひよろしくお願いします。


さて、今回の18卒向け最初の記事では、

17卒において集計された「新卒求人倍率」という指標から17卒の学生の動きの特徴を読み解き

18卒に向けて少し頭に入れておいてもらえたらと思うことを取り上げます。


パワポ画像にまとめたこの求人倍率ですが、

単純にいえば「企業側の求人総数」÷「企業就職を希望する学生総数」であり、

例えば求人倍率3倍であれば、学生の3倍以上の求人数があるということ、

0.5倍であれば、学生数の半分の数しか求人がないということになります。


大学受験などの倍率は数字が大きいほど狭き門ですが、

逆に求人倍率についてはその数字が大きいほど、

すなわち求人倍率が高いほど多くの求人があるということになります。


そして2017年に卒業する先輩たちの求人倍率が1.74倍。

学生の倍近い求人数が用意されているので、理論上は全員就職ができる数字です。


しかし、行きたい会社に行けるかというと、そうは甘くないと突きつけられるのが

従業員規模別の求人倍率や、業種別の求人倍率です。

求人市場の回復に伴い、やはり大手企業には昨年以上に応募者が集中し、

業種別でみれば銀行・保険を中心とした金融業界もまた過剰なまでの超狭き門になりました。

金融業界の0.19倍は5人に1人も受からないという数字ですからね。


大手企業への応募者殺到、金融業界への応募者殺到…


これらに共通するのは、景気が良くなり求人環境も良くなると

多くの学生が比較的安易に“安定という先入観”が先行する志望先を選ぶ傾向にあるということです。


例えば今年も金融業界の企業に対する志望動機の甘さが目立ちました。

「地域貢献したい、地元貢献したい」といった、公務員か!?と突っ込みたくなる志望動機や

「一番多く会社や人と関われるから」といった、意味不明な志望動機が目立ち、

金融業界のビジネスモデルの本質に触れたような志望動機はほとんどありませんでした。


これらが“安易に”選んだということを示している証拠だと思うのです。


確かに少子高齢化による労働人口の減少なども背景として

新卒採用に対する期待は高まっています。

しかし同時に近年の「厳選採用」という言葉に代表されるように

企業は単に人数確保のための採用計画からは卒業し、より質を求める傾向にあります。

そして企業規模や業界によっては景気と反比例するかのように、安易な志望からさらに狭き門になる。


就職環境は総じて好調。


しかし行きたい会社に行こうと思ったら相当な準備と対策が必要。

そう考える材料になればと思います。


そして画像の下部に挙げたように、中途採用市場の正社員求人倍率は厳しい0.85倍。

ぜひ恵まれている新卒としての就職を実現させてもらえたらと思います。

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