こんにちは。
今回ブログでは、企業が学生の採用選考にあたって重視した能力の最も新しい順位を紹介します。
データ元は日本経団連。
言わずと知れた東証1部上場企業ばかりが集まる巨大な団体ですね。
その経団連加盟企業における新卒採用の状況を調査した資料の一つになります。
今年も第1位となったコミュニケーション能力は14年間不動の1位となっています。
特に企業は「知らない人と良好で建設的なコミュニケーションを築く力」を期待していますね。
その他、上位には「主体性」「チャレンジ精神」など
いまの若者像を象徴する受け身の姿勢に対するダメ出しのメッセージともいえるものや
「協調性」「誠実性」などの人間関係能力、いわゆる他者を思いやる姿勢が続きます。
この上位5つの能力もまた近年しばらく不動ですね。
そしてこれらの能力は、学生がエントリーシートでアピールしなくても
実際面接で会って話をしていれば態度や姿勢から分かるものなので
適用なエピソードの紹介でごまかしが効くものではないということも理解しておきましょう。
従って、これら上位順位の能力は本当に身につけて就活の場でアウトプットしていくことが大切です。
また昨年最も順位が上昇した能力に「論理性」があります。
就職活動の場面に落とし込めば、
主張や結論が他者にとって納得のいく根拠で支えられている説明能力などを指します。
当然仕事においても大切な力だということは理解できますよね。
そして、今回この2枚の画像による順位から見えてくることがあります。
それは企業は学生が「何をした人なのか?」ということではなく
「どうやって問題解決できる人なのか?」ということを重視しているということです。
簡単にいえばWHAT(何を)ではなく、HOW(どんなふうに)を重視しているといえます。
資格や留学経験や所属ゼミ、クラブ活動・ボランティア活動歴が下位に集中しているのは
それだけだと「WHAT」であり、何をした人なのかという事柄だけだからです。
自己PRを聞かれ「留学をしました!」だけだと「あっそう?それで?」となるわけです。
大切なのは留学の中での問題解決の力、クラブ活動やボランティア活動の中での問題解決の力など
どんなふうにそこで起こった問題を解決したのかということであり、これを能力と見ています。
この順位にはこのような大切なメッセージも込められているんですよね。
この資料が、皆さんが自己PRで何を取り上げていきたいか考える際のヒントになれれば幸いです。