こんにちは。
今日はグループディスカッションの役割について私なりのアドバイスをお送りしたいと思います。
ちなみにグループディスカッションは、最近で短期型のインターンシップや公務員試験や教員採用試験でも行われるなど実施機会が増えていますので、ぜひ知識だけでなく大学での実習などを通じてスキルを上げていきたいですね。
グループディスカッションは一般的な形として司会・書記・タイムキーパ―役を決めます。
もちろん決めなければならないという決まりはなく、逆に「役割を決めずに行なってください」と変則的に指示がある場合ももありますが、特に何かの指示がない限りは、スムーズな議論の進行を行なうためにこの3役を決めて進めることを推奨したいですね。
ではそれぞれの役割の本当の役割とはどんなものか?説明していきます。
■司会・進行
ディスカッションは全員の総意により、グループの意見を一つに決定するのがゴール。
そのためには一人も脱落者にならない、脱落者にさせないグループとしての取り組みが大切で、常に全体、そして一人ひとりの意思の把握・確認が不可欠になります。
司会役はまさに常に全体の動きを見て、その『確認作業』を主体的に担う人だといえます。
サッカーに例えると、ガンガン前に出てシュートを打つ人というよりも、積極的にパスを送りだせる人だといえるのではないでしょうか?
そういう意味で司会役の学生の口から頻繁に出てくるべき理想の言葉は「いかがでしょうか?」「どうでしょうか?」などといえるでしょう。
但し、最初から積極的にメンバーを名指しして確認することはお勧めしません。
できるだけ皆が遠慮なく自由に発言できる場を作ることこそ大切で、出来る限りは名指しすることなく自主的な発言を促していきたいところです。
■書記・筆記
グループディスカッションのキーマンは書記だという人もいます。
なぜなら書記の役割とは書くことではないからです。
書記の役割はグループでの意見や情報を整理しながら分析しまとめること。
いわゆる書記は積極的な発言も伴う『分析役』『まとめ役』だといえます。
分析しまとめるという目的のために、書くという手段を講じているのが書記。
グループの頭脳となり、意見の傾向を分析したり、その分析によっては話し合いの方向修正を促したりなどしていきます。
従って、書記はイメージ以上に話す機会が多くなるはず。
また自然な流れで行くと、グループで話し合った結論の発表役は書記がそのまま担うことも多いくらい、全体を一番良く把握できている人だといえるでしょう。
話すのが苦手だからと、スタート一番、書記に立候補する人も多いですが、書くばかりで積極的に話さない書記がいるグループは、多くの場合うまく機能していません。
■タイムキーパー
タイムキーパーは文字通り『時間管理』を行なう人。
しかし、司会から残り時間を聞かれたときに答えるだけの「人間時計」のような役割ではありません。
自分が時間を管理しているわけなので、時間の進み具合によっては議論の進め方に対して提案を行なうことも大切です。
例えば「あと7分ですので、5分位で意見を確定させて、2分は発表内容の整理をしませんか?」など、時間内にグループが確実に結論を出せるよう導いていきましょう。
またタイムキーパーは正確に時間を把握しておくことも大切。
ラスト1~2分の認識のズレで、グループの意見がまとまらずに終わり、タイムキーパーがメンバーから白い目で見られることもよくあります。
なぜ1~2分ズレがち(遅れがち)なのか?
それは既にスタートしているのに、役割が決まってから時計を進めるからです。
~最後に番外編として~
役割はテーマが与えられてスタートした直後にそれぞれのグループが自主的に決めていくケースがほとんどです。ということはテーマを聞いた後ということですよね。
いつも必ず司会に立候補だ!書記だ!いや役割は避けよう…などと決め込むのも悪くはないと思いますが、テーマを聞いてから自分の意思を決めるのもありだと思います。
例えばテーマに対してとても自信のある意見があり、すぐにでも発言したいから、司会よりもメンバーになって真っ先に発言する側に回ったり、逆にテーマに対して全く意見が思いつかないから、まずはメンバーの意見を求めていく司会をやりながら少し勉強させてもらうなどもありだと思います。
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