こんにちは。
皆さんは「求人倍率」という言葉をご存知ですか?
就職市場が良いのか悪いのか判断する指標として最もメジャーな求人倍率は
求職者(仕事を探している人)1人あたり何件の求人があるかを示すもので、
例えば求人倍率が「1.0」より高いということは、
仕事を探している人の数よりも求人のほうが多く求職者優位の数字だといえます。
単純に計算すれば【求人数÷求職者数】ということですね。
ちなみに2015年の大卒新卒就職に対する求人倍率は1.61倍であり
求人総数68.3万人に対して就活生42.3万人となっています。
さて、この求人倍率、特に今回は新卒の求人倍率を取り上げますが
全体は1.61倍であり、理論上はどこかに就職できるという明るい数値ではあります。
しかし近年は「厳選採用」といわれる
「採用予定数に満たなくても必要と思える人物しか採用しない」という採用方法が主流となっており、
単に倍率だけで明るい数値だといえないのも事実です。
また今回、特に注目頂きたいのが今回の画像です。
これはここ20年の新卒求人倍率の推移を、
従業員1000人以上の会社の場合と、1000人未満の会社の場合で区分して示したものです。
この20年はバブル崩壊後の超氷河期といわれる時から、
2006年あたりからジワジワと活性化した就職市場、それに急ブレーキをかけたリーマンショック、
しかしアベノミクスによる経済効果による上昇と様々なことが起こった期間でした。
その環境変化に応じ求人倍率も大きく変動しているわけですが
1000人以上の会社の求人倍率は大きな変動もなく穏やかに推移していることに気付いたでしょうか?
しかもその“穏やかな推移”は就活生にとって決して嬉しいものではありません。
なぜなら求人倍率が常時1倍を割っているという“穏やかな推移”だからです。
就職環境が良くなると、安易に大手企業に入りやすくなると考える学生も多いのですが
そんなことはない!という事実をこの図から知ってもらえたらと思います。
特に大手企業の新卒採用は、忙しなったから一時的に人を増やすとか、
景気が悪いから今年は採用しないというような一過性の採用計画ではなく
例え景気が悪くても新卒採用は継続し、
事業のDNAを絶やすことなく未来に引き継いでいく目的で行われていることが多く
そういう意味でも数合わせではなく厳選採用の象徴ともいえ
実際には目に見える求人倍率よりもさらに採用難易度は高くなります。
今日の記事は決して皆さんを脅すためではありません。
ただ僕の周囲にも、まるで「アリとキリギリス」のキリギリスのように
いままだ何も始めていない学生もいて、そんな学生に限ってなぜか楽勝ムードであることに
危機感を感じています。
2016年の新卒採用は既にエントリーを始めた企業、エントリーを締め切った企業も多数あり
しかもこれらは違反行為でも何でもありません。
3月スタートはあくまで日本経団連所属企業の中での一部申し合わせと、
それに就職サイトが従っただけにすぎません。
そもそも就職サイトにも全新卒採用企業の2~3割の企業しか載っていないですからね。
仮に多くの企業が3月からスタートだとしても
皆さんにとっての就職活動がスタートなのではなく、
企業にとっての採用活動がスタートするということ。
3月はそれまでの就職活動でトレーニングを積んだ皆さんが、
いよいよ本試合の舞台に立つ時を指すのだということを心してほしいと思います。
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