その表情は相手に対する意思表示

こんばんは。

ニュースで時々、国の首脳同士の会談などの報道がありますが、そこでよくその時の首脳の表情に注目したコメントがされることがあります。
例えば「終始、厳しい表情を崩さなかった」「笑顔で握手を求めた」など。

実際、人と向き合う際の表情というのは「非言語コミュニケーション」ともいい、相手に対する意思表示であるといえます。

例えばとても悲しい表情で喜びの言葉を発している、逆にとても明るい表情で悲しみの言葉を発しているとしたら、それぞれその言葉通りの気持ちで受け取ることができるでしょうか？
どちらかというとその表情の方に真意があるように思ってしまうのではないでしょうか？

実は今回、そんな話をテーマにしたのは、最近、多くの学生から面接でなかなか笑顔になれないという相談をいただいたり、実際の面接の場でもそれを目の当たりにする場面がとても多くなってきたからです。

なかには笑顔になれないのではなく、その必要性を理解できないケースや、笑顔なんていう外見で人を評価するのかという疑問を持つ学生もいます。

しかし、実際のところ笑顔は非常に大切、いや、こと面接においては最も大切な姿勢だと思います。

なぜなら面接では学生の社会人としてのポテンシャルを見ていますが、社会人に求められるのは他者に対する自分からの働きかけの力や、自ら良好な関係を築こうとする力だからです。
そして面接は短い時間でその評価をしなければならない場だからこそ、余計に笑顔の有無は相手に対する働きかけの力の有無を見る大切なポイントになるのです。

マイナビの調査データでも、企業が面接で最も注視している点は「明るさ・笑顔・人当たりの良さ」となっています。
ここでは決して外見ではなく、意思表示としての相手（面接官）に対する学生の姿勢を見ているのだといえます。
明るさについても、自分の性格そのものは暗くてもいいのです。
人に対して明るくあれ。そのように理解してもらえたらと思います。

笑顔を意識して発揮できるようになって以来、面接を通過し始めたという連絡を多くいただきますが、決して「そんな簡単なことで受かるのが面接なのか？」とは思わないでほしいのです。
その簡単なことこそ最も大切な自分から働きかける力であり、それができないということは、いつまで経っても自分は相手の出方次第という、自己中心な姿勢を見せ続けているということに他なりません。

侮るなかれ、面接で最も大切な笑顔という自分から働きかける力。

もし緊張しているから笑顔になれないというのであれば、緊張したままの引きつった笑顔でも構いません。
この場と自分の立ち位置を理解して頑張っている学生だと、しっかり企業には伝わります。

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